ヨガ発祥の国インドには、3柱の神様がいらっしゃいます。
その神様にはそれぞれ役割を持っているのです。
まずはブラフマー。
物事のはじまりに関わり、創造の神とされています。
次はヴィシュヌ。
新たな世界や新たなことが起こったら、
それを維持していくことが大切です。現状維持を担っている神様。
そしてシヴァ。
全てのことやものは、やがてなくなります。
消えていくこともまた必要で、それを破壊の神様が担っています。
みなさんのヨガに対するお悩みを聞いていると、
どうやってポーズを取るのか、ポーズをどうやっていけばいいのか、に
意識があるようです。
このポーズを取ることを、3人の神様に当てはめて行きましょう。
ポーズを取ること。
それは、ブラフマーの役割。創造することですね。
でもその後、ポーズをキープしなくてはいけませんし、
やがては、次のポーズを行うためには、
今のポーズを終わらせないといけません。
特に、どのようにポーズを終わらせるか、
それをもう少し大事にされた方が良いのではないかと思います。
だって、インドでヨガの神様として大切にされているのは、
物事の終わりを担う破壊の神様「シヴァ神」なのです。
一歩一歩山に登るようにして、慎重にポーズを取ってみましょう。
ポーズが完成する瞬間は、山のピーク、頂上。
そして充実感、達成感を思い切り味わいます。これが維持、キープ。
山に登ったら、必ず下りないといけません。
手を抜いていたら、急に滑って転んだり、怪我をしてしまうかもしれません。
山に登る時と同じように、一歩一歩、慎重に下りていく必要があるわけです。
ポーズもそう。
「はい、おしまい!次!」と、
いきなりポーズを解いてしまうのは、
ポーズの半分しか味わうことができません。
そして手を抜いたら、身体を痛めてしまいます。
ポーズを丁寧に終わるという発想を取り入れましょう。
次の創造のための破壊は、身体に大きな影響をもたらします。
ポーズを解いた時にはじめて、ポーズにより刺激を受けた
細胞や臓器、血管などが綺麗になり、
本来の力が取り戻されていく。
だからこそ、ATHA癒しヨガは、
ゆっくり丁寧に1つ1つの動作に意識的に取り組んでいるのです。